久しぶりのブランド探究。
今回はゼニスを取り上げてみました。
ゼニスといえば、クロノグラフに使われている名機、エル・プリメロが有名ですね。
むしろ、そのイメージしかないという人もおられるのではないでしょうか。
有名どころではロレックスの旧デイトナをはじめ、色々なブランドのクロノグラフにも、このエル・プリメロは供給されています。
確かにシリーズではエル・プリメロ搭載のクロノグラフのモデルが中心ですが、それ以外のシンプルなモデルにもいいものがありますよ。
それでは、見ていきましょう。
良いところ エル・プリメロ
ゼニスについて語る上で、やはり、エル・プリメロの存在は欠かせないと思います。
世界初の自動巻きクロノグラフ、エル・プリメロは1969年に初公開され、以後、長きに渡って現在もなお、現役で採用され、進化し続けております。
ただ、最初から順風満帆だったわけではなく、クオーツショックの煽りを受けた際には、機械式時計の製造中止、また、図面や金型の破棄を命じられることになります。
普通であれば、これで、ジ・エンドとなるところですが、ある技術者が関連物を工場の屋根裏部屋に隠しておいたというのは有名な話ですね。
そのおかげで、機械式時計復興の際には、再びエル・プリメロの開発にスムースにとりかかれたのは、まさに事実は小説よりも奇なり、ですね。