2017年4月13日 更新

オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク デュアルタイム 26120ST【複雑機械式時計】

大人気のオーデマピゲ ロイヤルオークシリーズ。その中でも異色なデザインであるデュアルタイムシリーズ。駆け回る7本の針がタダものならぬオーラを発しております。その割に実はコスパも良い雲上機械式複雑時計の入門もデル的な存在です。

2,264 view お気に入り 0

ロイヤルオーク デュアルタイム 26120ST

ロイヤルオークデュアルタイム 26120ST

ロイヤルオークデュアルタイム 26120ST

ロイヤルオークの中でも異色なデザイン。
オーデマピゲ

ロイヤルオーク デュアルタイム


Ref.26120ST.OO.1220ST.01
ケース直径 39mm


グランドタペストリーダイアル


搭載キャリバー cal.2329/2846
ジャガールクルトcal.889ベースカスタム
定価2,376,000円


販売開始年 2006年度
基礎スペックはこんなところでしょうか。


意外とネットなんかで検索しても文献はそこまで出てこないから驚きです。2006
年から作っているので販売数自体はかなりあるはずなのですが。
ともかくこのロイヤルオークデュアルタイム、

「好き嫌いがハッキリする腕時計」でして、

下地のロイヤルオーク自体が3針モデルが一番人気である事、
それからこういったコンプリケーション系フェイス(ぐちゃぐちゃ多機能なやつ)自体が好き嫌いがハッキリ別れますので、いわゆる万人受けウォッチでは無いですね。
周囲の腕時計ブランドの多機能ウォッチのフェイスをを見回してみても好き嫌いがハッキリするモデルが多いですね。
多機能ウォッチ。

多機能ウォッチ。

苦手な人は苦手ですね。
こういった画像をたくさんのせると、

「ゴチャゴチャしてて嫌だなぁ」

という声が聞こえてきそうです。
はい。もうゴチャゴチャ時計アレルギーの方は脱落ですね。



ロイヤルオークデュアルタイムは購入候補には上がらない訳です。



しかしその反面、こういったゴチャゴチャフェイスに物凄く惹かれる人もいるのが事実でしてそういった人の為に今回は書いていこうと思います。

多機能ウォッチに見るウォッチメーカーの実力

多機能ウォッチに見える実力。

多機能ウォッチに見える実力。

あのメーカーがキモ。
数多くの腕時計メーカーが多機能モデルウォッチを販売していますね。


基本的に多機能ウォッチの実力は私個人としては「薄さ」だと思っております。


デュアルタイムと名の付く時計はかなりありますが、よくよく手にとってみると異様に厚さがある事があります。
多機能という事は普通の3針時計以上に歯車やプレートパーツをムーブメントに搭載することになり基本的に厚くなります。
さらに言えば多機能モデルは文字盤上に配置される針の数も増えます。

そして当然ながらその針同士が重ならない様に組み上げ工程で針をセッティングしますので、文字盤から風防にかけての距離も伸びていきます。
ですから多機能ウォッチとは、




「文字盤から見て上方向にも下方向にも厚くなりやすい」




という事が言えるのであります。
そして雲上メーカーをはじめとした高額な多機能ウォッチは漏れなく薄くできております。


しかしどの会社も薄型の多機能ウォッチのムーブメントを昔から作れた訳ではありません。それは世界3大メーカーも例外ではありません。


その影には多機能ウォッチのベースとなる機械を開発し続けて来たメーカーの存在があります。


そう。現代の多機能ウォッチの礎を影から作ってきたのは「ジャガールクルト」のムーブメントなのです。

いつも影にはジャガールクルト

ジャガールクルトのムーブメント。

ジャガールクルトのムーブメント。

縁の下の力持ち。
via http://www.jaeger-lecoultre.com/jp/jp/watches/master/master-geographic/1428121.html
今まで開発した自社ムーブメントは1,000以上。

機械を開発するという分野ではこのメーカーに匹敵する腕時計メーカーはおそらく無いでしょう。

パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンも2,000年代以前の複雑系ムーブメントには多くのジャガールクルトムーブメントが使われております。
特にオーデマピゲとジャガールクルトという2つのメーカーはジャガールクルトが2,000年にリシュモングループに加入した後も交流が続いていますね。

ですのでオーデマピゲの腕時計のベースムーブメントにジャガールクルトが使われる事は非常に多いです。
そしてここで本筋に戻りますが、今日ご紹介のロイヤルオークデュアルタイム26120STのムーブメントもベースはジャガールクルトの「cal.889」が使われているのです。
この「cal.889」の薄さは3.25mmでして、その上にオーデマピゲがモジュールを追加したりカスタムを施してcal.2329/2846としてロイヤルオークデュアルタイム26120STに搭載しているのですね。
これを完全自社製造にて作ってしまうと、ロイヤルオークデュアルタイムの定価2,376,000円という良心的定価が実現できないわけです。


ジャガールクルトから供給されるムーブメントを上手くとりいれることによりロイヤルオークという優秀のベースモデルの厚さをそのままに多機能なムーブメントを載せても2,376,000円程度の値段で済ませられているのですね。
厚さはそのまま。

厚さはそのまま。

多機能モデルに。
ここで言いたいのは、ロイヤルオーク デュアルタイム 26120STという腕時計はジャガールクルトムーブメントの縁の下の力持ちのお陰で、



「雲上ブランドの多機能ウォッチとしては非常にコスパが良い割安な腕時計」




ということなのです。
中古品の販売相場で言えば、3針のロイヤルオークである15300STと15400STと比べても10〜20万円程度の差で多機能モデルにランクアップできるのでロイヤルオークの3針ではシンプルで物足りないという方はデュアルタイムという選択肢もアリかと思います。


さてここまではロイヤルオーク デュアルタイム 26120STがロイヤルオークのケースに薄型のジャガールクルトムーブメントを採用したことでコストを抑え、厚さそのままに多機能ウォッチをオーデマピゲがお手頃値段で提供している。ということを書いてきました。


次のページではしっかりと多機能ウォッチのデメリットについても書いていきたいと思います。
49 件

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

腕時計怪獣WatchMonster|腕時計情報メディア

関連する記事 こんな記事も人気です♪

【超絶美技】装飾に見る機械式腕時計職人技集 究極の美【匠の技】

【超絶美技】装飾に見る機械式腕時計職人技集 究極の美【匠の技】

機械式腕時計産業に見るムーブメント装飾のご紹介。残念ながら今回は文字盤の写真はほぼありません。全編ムーブメントの写真のみでお送りする腕時計愛好家の変態様のみが読んで楽しんで頂くために書きました。私の撮影してきた裏スケ写真が炸裂します。
ギロチン | 6,515 view
Art of hexagon 究極のステンレスウォッチ 15305ST 【幻のロイヤルオーク】

Art of hexagon 究極のステンレスウォッチ 15305ST 【幻のロイヤルオーク】

ステンレスウォッチのカテゴリーにおいて最も価値のある一本とは何か?しばしば腕時計フリークの間ではそんな話になるのでは無いでしょうか。ノーチラス?デイトナ?オーバーシーズ?いえいえ私はロイヤルオークスケルトンだと思います。
ギロチン | 4,123 view
1/25 トケマー新入荷情報!おすすめ時計をご紹介!

1/25 トケマー新入荷情報!おすすめ時計をご紹介!

時計怪獣WATCH MONSTER トケイのマーケット「トケマー」新入荷商品情報です! 入荷した商品からウォッチモンスター管理人のおすすめ商品をピックアップ!全てお買い得、間違いなし!
WatchMonster管理者 | 2,857 view
ロイヤルオーク Ref.15300ST オーデマピゲ 徹底分析!!

ロイヤルオーク Ref.15300ST オーデマピゲ 徹底分析!!

オーデマピゲの中でも人気モデルといえばラグジュアリースポーツウォッチ代表格「ロイヤルオーク」ですね。 今回は数あるロイヤルオークの中でも絶妙サイズと評判の39mmケースに自社ムーブCal.3120搭載した 廃盤人気モデル15300ST特集でございます。
アイスクリーム | 23,846 view
今週のトケマー新入荷情報!おすすめ時計をご紹介!

今週のトケマー新入荷情報!おすすめ時計をご紹介!

時計怪獣WATCH MONSTER トケイのマーケット「トケマー」新入荷商品情報です! 入荷した商品からウォッチモンスター管理人のおすすめ商品をピックアップ!全てお買い得、間違いなし!
WatchMonster管理者 | 4,165 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

ギロチン ギロチン
腕時計専門マーケット

フォトギャラリー

腕時計自慢フォトギャラリー
    
腕時計専門マーケット
    

Facebook

相互リンク

ロレックス買取専門の大黒屋
腕時計専門マーケット
大黒屋 宅配買取キャンペーン