勢いのあるブランド!その理由は?
via www.longines.com
HODINKEEのオンラインミーティングで、参加者全員一致で、「気になるブランド」に推した「ロンジン」。ここ数ヶ月僕も「ロンジン」という言葉をよく聞きました。
耳以外でも目にしました。ショッピングモールで、実際に「コンクェスト」を見かけ、やはり「噂通り」勢いは本物です。
実力あるブランドは歴史もある。ロンジンは1832年創業の名門ブランドです。僕は時計ブランドをイメージする時この創業1800年代のブランドに物凄く憧れを持ちます。
ロンジンは歴史あるブランドゆえ多くの時計をこれまでに世に送り出してきました。上の写真現行品「ロンジン・スピリット」は端正なデザイン+クロノメーター認定で値段は正規価格で272800円(2020年7月)という低価格です。公式HPからオンラインで「ポチッ」と購入しそうな価格になります。
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さらにこの「ロンジン ヘリテージクラシック タキシード」、HODINKEEの関口さんが記事にしているモデル。詳しくはHODINKEEのHPから記事を読んでください。
僕なりにクイック解説すると、1940年代のモデルを2020年仕様で復刻させたモデルです。発売から80年の時を経ても色褪せないモデルはまさにheritage(ヘリテージ)=遺産。ムーブメントはパワーリザーブを64時間まで延長しています。
ケースも当時の35㎜から38.5㎜と大きくしています。しかし敢えて40㎜を切っているところがポイントです。
ケースサイズ40㎜を僕は、モダンウォッチとレトロウォッチの「境界線」と考えます。この微妙なサイズを決断したところに製造現場のチャレンジ・スピリットが伺えます!
ケースサイズ40㎜を僕は、モダンウォッチとレトロウォッチの「境界線」と考えます。この微妙なサイズを決断したところに製造現場のチャレンジ・スピリットが伺えます!
このように趣が異なる2つのモデルを見るとここ最近のロンジンの人気が上昇していることも理解できます。さらに個人的な意見を加えるならやはり手頃な価格であることも大きな要因です。
時計を20年以上に渡り見ている僕からすると、この20年間での時計価格の上昇は購入時において、大きな障壁になっています。物価も上昇していますし、ある程度の上昇はあってしかるべきです。
しかし日本だけにフォーカスすると、ここ数十年の時計販売価格の上昇は僕らの購入意欲を削ぐことにつながっている気がします。個人的な感想ですが、日本だけが世界経済の流れに、取り残されているのでは無いでしょうか?
創業の地をこよなく愛する名門ブランド!
さて、あらためてロンジンの概要を振り返りましょう。ブランドのコンセプトは「エレガンス」、この言葉を現在に至るまで大切に引き継いでいる「歴史ある名門ブランド」です。
ロンジンの創業の地、「サンティミエ」は時計ブランドが多く集結するラ・ショード・フォンより東に位置し、Google マップを見る限り地理的には山に囲まれた典型的なスイスの街というイメージになります。ロンジン以外ではカルティエ の工場もあるそうです。
「サンティミエの通称「Es Longines(細長い野原)」と呼ばれる土地に1867年、アーネスト・フランシロンがロンジンの自社工場を開設し、〜」
上の文は公式HPから引用しました。
上の文は公式HPから引用しました。
オリス同様に「発祥地の野山」をブランド名に冠する、どこか親近感溢れる雰囲気がします。しかしそのようなブランドの方が実は野心家です。
翼よあれがパリの灯だ!
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チャールズ・A・リンドバーグが大西洋横断の際に言ったと言われる見出しの台詞、実はこれ海外の文献では掲載されていないそうです。さらに僕自身不勉強さを実感しました。実はリンドバーグの大西洋横断飛行ではロンジンを手にして横断した訳では無かったのです。
上の写真、ロンジンのナビケーションウォッチは彼の横断飛行成功後にリンドバーグからオファーを受けて製作した時計でした。
リンドバーグは横断飛行前は全く無名のため飛行資金の調達にも苦労したそうです。(英文ウィキペディアより)最終的に当時18,000ドルの資金をローンと自己負担で調達して横断に臨みました。
リンドバーグは横断飛行前は全く無名のため飛行資金の調達にも苦労したそうです。(英文ウィキペディアより)最終的に当時18,000ドルの資金をローンと自己負担で調達して横断に臨みました。
このことでロンジンの知名度はさらに世界中に拡げます。ロンジンは1912年から体操競技などの競技サポートを継続しています。馬術競技に至っては1881年頃に遡ってサポートした新聞広告があるとのこと。
飛行成功後の1931年リンドバーグは彼の飛行に基づく経験を活かした「ナビゲーションウォッチ」の製作をロンジンへ依頼します。
そのためロンジン=リンドバーグというイメージが定着したのでしょう。
そのためロンジン=リンドバーグというイメージが定着したのでしょう。
ロンジン人気の理由は?
その後のクオーツクライシスを乗り越えて今日まで優れた逸品を世に送り出してきました。しかし日本ではまだまだ知る人ぞ知るブランドの域に留まってきました。
ではなぜ、ここに来てロンジンが注目されてきたのでしょう?
ではなぜ、ここに来てロンジンが注目されてきたのでしょう?
僕はインターネットによる情報が増えてきたことで彼らの実力が知れ渡りロンジンの良さが理解できてきたからでしょう。
もう一つはやはりスウォッチグループのメンバーであることも大きな要因と思います。東京のハイエックセンターにグループブランドを集結させたショップ展開は間違いなくファン増加の大きな要因です。
もう一つはやはりスウォッチグループのメンバーであることも大きな要因と思います。東京のハイエックセンターにグループブランドを集結させたショップ展開は間違いなくファン増加の大きな要因です。
2020年に入って出たモデルはどれも逸品!過去のレガシーを現代に融合させて、実用的にして価格は抑える。言うこと無しです。
ショップで見かけたら即購入、価格が安いので衝動買いできます。2020年夏はロンジンに注目です。