あなたの腕時計はどのタイプ?調整の手がかりを探る
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金属パーツが連結された一般的なバンドは、アジャストタイプと呼ばれます。ポイントは、連結しているピンの形状。時代によって少しずつ変化しており、2000年頃までは、板バネ式が多く採用されています。その後は、割ピン式、Cリング式が主流となってきています。比較的流通が多い、10,000円~50,000円の価格帯の腕時計では、ほとんどが割ピンタイプを採用しています。
ピンタイプの違いで準備する工具も違う?
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バンドの調整には止めてあるピンを外す必要がありますが、このピンタイプを知っておかなければ工具を準備できません。流通の多い割ピンタイプであることを確認するには、バンドを横から見てみましょう。小さなピンが打ってあるのがわかります。ピンの頭の部分が、ただの○と○の中に-(マイナス)のような線が入っているものが交互に打ってあれば、割ピンタイプです。
高級腕時計に多いCリング・ねじタイプ
およそ5万円以上する高級腕時計のタイプでは、Cリングが主流です。これはどちらの側面から見ても同じ形状のピンがはまっているのが特徴です。また、ロレックスなどに採用されているねじ式タイプは、一見、割ピン式と良く似た形状です。ピン同士のすきまが狭いという微妙な違いのため、見分けるのが困難な場合には専門店で確認しましょう。
成功のカギはピンを抜く方向と力加減
実際に作業に取り際、まずバンドの裏側をよく確認します。どの方式のバンドにも、ピンを抜く方向が矢印で示されています。バンドを専用の万力などにしっかりと固定し、ピン抜きを矢印に合わせます。ハンマーで軽くたたいてピンを抜きます。この時、強くたたきすぎるとピンやバンド自体が変形をするので、慌てず落ち着いて行うことが重要です。同様にしてもうひとつのピンを外すと、バンドのコマが外れます。ピンを打つ場合には、矢印の反対方向から入れます。割れピンタイプの場合には、マイナス表示のないピンを先に打ち込んでください。
時計バンドに調整をするには何をそろえれば良いの?
時計バンドの調整には、基本的にはピンタイプに合ったピン抜きがあれば実行可能です。しかし、微細な作業を行うため腕時計を固定する用具があった方がうまくいくようです。価格としてはそれほど高いものではありません。特殊な形状の腕時計でもない限りは1,000円程度を考えておけば十分でしょう。ダイソーなどでは、200円で一式入ったキットが購入できるようです。気をつけたいのは、自分の腕時計のバンドの形状を良く確認しておくこと。価格の高い腕時計では、専用工具が必要となる腕時計もあります。傷つけてしまうことのないよう、気をつけてください。
オリジナルのバンド調節にトライ!
ジャストサイズ、少しゆるめ、などと人によって腕時計のバンドの好みはさまざまです。自宅で気軽に調整できれば、腕時計に対する愛着もより深くなるでしょう。繊細な作業となりますので、チャレンジする場合には、ピンタイプなどを良く確認し準備を整えて臨んでください。