2017年10月10日 更新

【質実剛健】NOMOS Glashütte タンジェント 38(TN1A1W138)を実機レビュー!

現在、マニファクチュールとしてすべてのモデルに搭載するムーブメントを自社生産するNOMOS Glashütte。バウハウス様式の理念を受け継いだ正真正銘“本物のドイツ時計”となったタンジェントを実機レビューします。

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はじめに

本日はドイツのマニファクチュール、NOMOS Glashütteよりアイコンモデルの「タンジェント」を実機レビューしていきたいと思います。
そのまえにNOMOS Glashütteの説明を少し。
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NOMOS Glashütteは1992年にドイツのグラスヒュッテに創業しました。実は1900年代初めにNOMOSというブランドが存在し、それを再建したという話もありますが、現在のNOMOS Glashütteの社史に記載がない事からもほとんど関係がないものと思われます。
このブランドを語る時、避けて通れないワードが“バウハウス”。このバウハウスとは1919年にドイツ中部の街ワイマールに設立され、美術建築に関する総合教育を行った学校のことで、1933年にナチスにより閉校されるまでのわずか14年間ではありましたが、その活動はモダンデザインの基礎を作り、現代美術に大きな影響を与えました。
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そのバウハウスの理念を取り入れたデザイン、品質やコストパフォーマンスが評価され、これまでに合計130を超える名誉ある賞を受賞。
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さらに2005年にNOMOSは自社製ムーブメントの開発に成功し、現在ではすべてのモデルに自社製ムーブメントを搭載。ここにもバウハウスの考え方が反映され、出来るだけ無駄を省き、安定した制度と調整しやすさを考えたムーブメントの構造を採用。それだけでなく、この価格帯では考えられない程美しい、装飾を施しブランドのコンセプトを表現しています。
さて、そのデザインと技術力により世界を席巻するNOMOS Glashütteが手掛ける傑作が今回ご紹介するタンジェントです。

実機レビュー

@ゆうきち (167327)

via @ゆうきち
デザインはバウハウス様式の特徴でもある合理主義に影響を受け、無駄を極限まで省いたザ・シンプルなデザインとなっています。
飛びアラビアのインデックスに、針はブルースチール針を採用。
ホワイトの文字盤に見えますが、実はガルバナイズド加工を施したシルバーに近い文字盤となっています。この“ガルバナイズド”加工、簡単にご説明すると亜鉛メッキのこと。これにより耐腐食性を高め、錆の発生を抑えています。実物を見てみるとかすかにパウダー状に輝くのですが、綺麗だなーと思って調べたところこの加工が施されていることが分かりました。
手巻きということもあり、ケースは非常に薄め。スナップバック式のため防水性は3気圧防水となっています。
さて、ムーブメントを見ていきましょう。
@ゆうきち (167328)

via @ゆうきち
トランスパレント化された裏ブタから見えるのは自社製の手巻きムーブメント“α”です。
もしかしたら「NOMOSってプゾ―積んでなかった?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんね!
確かに、数年前までNOMOSではプゾー7001の部品を別々で仕入れ徹底的にリファインしてくみ上げていたムーブメントを使用していました。
その後、2005年に自社製ムーブメントの開発に成功し、現在はすべてグラスヒュッテにて製造された自社製ムーブメントになりました。
また、NOMOS社のムーブメントはクロノメーター級の精度を誇り、グラスヒュッテならではの3/4プレートやジャガールクルトなどの高級時計に採用されるトリオビス緩急針、青焼きネジ、グラスヒュッテ・サンバーストやグラスヒュッテ・ストライプ仕上げといった、グラスヒュッテでの時計製造における伝統的特徴が多くみられるのも特筆すべき点です。
さて、個人的にドイツ時計を買ううえで、絶対外せなかったのは3/4プレートかどうか。
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3/4プレートとは、ムーブメントのテンプとブリッジを除きその3/4を覆っているプレートのこと。
発想としては非常にシンプルなのですが、ドイツ時計では歯車で構成された輪列と呼ばれる機構を、一枚板によって押さえてしまうことで、ムーブメント全体を堅牢にし、動作を安定させるという手法を取ります。しかし、これを実現するには非常に高度な技術が必要。この一体成型のプレートは少しでもずれがあれば安定した精度が出ず、その場合、また一から作成する必要がある為です。
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ランゲ&ゾーネ キャリバー L093.1
もちろんノモス以外にも、有名ドイツブランドのランゲ&ゾーネやグラスヒュッテ・オリジナルといった最高峰のドイツメーカーが揃ってこの3/4プレートを採用しています。
質実剛健なモノづくりの精神を可視化した素晴らしい機構だとおもいます。ドイツ時計を買うなら、ぜひ選ぶポイントにしてほしい機構です。

まとめ

NOMOS Glashütteを購入する際だけでなく時計を買うときは、並行か正規か中古かで迷う方も多いかと思いますが、NOMOS Glashütteは必ず正規品を買うことをお勧めします。
理由としては、NOMOS Glashütteは正規品と並行品の差別化を行っているメーカーですので、メンテナンス費が全然違ってくるんです!!正規品の場合、国内正規会員価格でメンテナンスが受けられます。購入費としては若干、並行よりも高くなりますがマニファクチュールである点やメンテの今後を考えれば、迷うことなく正規での購入をおすすめしておきます。
また、裏ブタがスケルトンでないモデルもしくは装飾のないゴールド色のムーブメント搭載のモデルはプゾ―搭載の旧モデルです。マニファクチュールのモデルを購入する際は、ご注意ください!

というわけで今日はここまで。またお会いしましょう(^^♪

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