2017年6月7日 更新

【ロレックス・エアキング!】航空時計へのオマージュを込めて再登場!

再登場を機にエアキングの魅力や特徴を調べてみました!

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イメージの刷新に成功した新しいエアキング

エアキング Ref.116900

エアキング Ref.116900

 Ref.5500のレファレンスナンバーを持ち、シンプルな3針ウォッチのひとつとして初めて登場したエアキング。1940年代当時、ロレックスはスピードキングやコマンダーエベレストなど、文字盤に様々なペットネーム(オイスターやオイスターパーペチュアルなどのモデル名とは別に、多彩な文字盤デザインに対する愛称のようなもの)を持つモデルを製造しましたが、エアキングもそのひとつです。

多くのペットネームが矢継ぎ早に姿を消すなか、唯一残された最古のペットネームモデルがエアキングでした。70年近くも製造されたロングセラーコレクションでしたが、2014年に突然のマイナーチェンジによって文字盤から「Air-King」ロゴが消え、コレクションは34mm径のオイスターパーペチュアルの1バリエーションに統合されました。長い歴史に幕を閉じたかに思われましたが、突如復活を遂げました。

新生エアキングのコンセプトは航空時計

 新生エアキングのコンセプトは航空時計です。公式情報によりますと、「飛行史においてオイスターが果たした役割へのオマージュ」であり、「初代ロレックス オイスターの航空の世界における伝統を受け継ぐ時計」として発表されました。

大きな3・6・9のアップライトインデックスは以前のエアキングにも通じる特徴ですが、飛行時間がひと目で計測しやすいように5分単位のミニッツインデックスを組み合わせた文字盤は新しいエアキングを象徴するデザイン的な特徴のひとつとなっています。

加えて、注目すべきなのが伝統的なパイロットウォッチがそうだったように、新生エアキングは耐磁仕様となった点です。耐磁時計のミルガウスも採用する耐磁性に優れたCal.3131を搭載し、さらにムーヴメントを磁場の影響から守る磁気シールドまで備えています。

スポーツ系モデルにイメージチェンジ

 シンプルなデザインと機能、小振りサイズ、そしてリーズナブルな価格設定でロレックスのエントリーコレクションとして長年親しまれてきたかつてのエアキングですが、新生エアキングはそんな以前のエアキングとは異なるスポーツ系モデルへとイメージチェンジしました。

コンセプトやスペックから見れば、確かにそうでしょう。一方で定価設定はスポーツ系モデルのなかでは最も低い設定となっており、エントリーコレクションという位置付けはそのままに、巧みにイメージの刷新に成功したといえるでしょう。

エアキング Ref.114200

エアキング Ref.114200

エアキング Ref.114200

 2014年に姿を消しました。それ以降は型番こそ変更はありませんが、文字盤からエアキングの名前が消え、34mmのオイスターパーペチュアルコレクションのひとつとなりました。

ディテール・チェック

 旧エアキングはシンプルなバトン針にバーインデックスで新エアキングとまるで異なります。文字盤デザインが変更された関係で「Air-King」のロゴは12時側から6時側へと移動しました。

文字盤

 旧エアキングがすっきりした文字盤だったのに対し、新エアキングでは何分かひと目でわかるようにと、5、10、20、25、35、40、50、55のミニインデックスが加えられたため、ややカジュアルな印象になりました。

バックル

 バックルはサブマリーナなどに見られる2重ロック式ではなく、先端部分を持ち上げると開閉できるタイプです。ミルガウスにも見られる仕様で、スポーツモデルというより特殊モデル扱いのようです。

ヘアライン仕上げ

 どちらかと言えば、スポーツモデルの位置付けです。そうしたこともあるのでしょうか、ベゼルはポリッシュ仕上げですが、ケースもブレスも表面はキズが目立ちにくいヘアライン仕上げを採用しています。

新生エアキングの評判

 コンセプトを再定義することで、従来のイメージを覆したエアキングですが、インパクトのあるデザイン、そしてラインナップから姿を消していたエアキングが突如として復活を遂げたことなど、非常に話題性が高かったことから雑誌の多くが新しいエアキングを取り上げました。実際のところ、新生エアキングの評判はどうなのでしょうか。

 3・6・9のメタルインデックスと5分刻みのアラビア数字によるプリントインデックスの文字盤デザインは、シンプルなデザインが多いロレックスのコレクションのなかではかなり異色の存在といえます。特に以前のエアキングを知っている人にとっては、そのデザインに加えて、ケースサイズまで大きくなり、かつてのイメージとはまったく異なるモデルとなっている点に違和感を覚える人も少なくないはずです。

 流通が始まったばかりの頃は、評価する声は僅かでした。エアキングはシンプルなデザインと機能、小振りなサイズで、何よりリーズナブルな価格設定を売りとしたロレックスのエントリーコレクションとして大きな役割を果たしてきたモデルです。そんなイメージとコレクションのなかでのポジションは、新生エアキングでは払拭されてしまったと言ってもいいでしょう。また、圧倒的な人気を誇るデイトナの新型スチールモデルが同時期に流通したことで、ユーザーの興味がそれてしまいました。

 しかし、現在の評判はまったく逆です。これまでのロレックスとは異なるインパクトのあるデザインが新鮮でカッコいいと評判が高まっており、いまや多くのショップでバックオーダーを抱える人気モデルとなっています。

後継モデルはオイスター

Ref.114200 オイスターパーペチュアル

Ref.114200 オイスターパーペチュアル

 エアキングのレファレンスナンバーを引き継いだ34mmのオイスターパーペチュアルです。サイズバリエーションも豊富で、エントリーコレクションによりふさわしくなった印象です。

対抗モデルはミルガウスに!

Ref.116400GV ミルガウス(Zブルー文字盤)

Ref.116400GV ミルガウス(Zブルー文字盤)

 2014年に登場した新しい文字盤バリエーションです。ほかのモデル同様、グリーンのサファイアクリスタル風防にオレンジをアクセントにしたカラーリング、そして、なによりイナズマ針が独特の存在感を放ちます。
Ref.116400GV(ブラック文字盤)

Ref.116400GV(ブラック文字盤)

 2007年の現行モデル登場時からラインナップされているグリーンのサファイアクリスタル風防のブラック文字盤仕様です。入荷当初は180万ほどもしました。

これからのエアキングの役割

 かつてのエアキングのレファレンスナンバーである114200が新しいオイスターパーペチュアルの34mmコレクションとしてそのまま引き継がれていることが物語るように、ベーシック系ロレックスのエントリーコレクションというかつてのエアキングの役割はオイスターパーペチュアルに1本化されたと考えていいでしょう。

エアキングとミルガウス

 ここでもう一度、新型エアキングのスペックに注目してみると、ケース径が40mmで、ムーヴメントには耐磁性を強化したCal.3131を搭載し、そしてムーヴメントを磁気の影響から守る磁気シールドを装備しています。

ロレックスに詳しい方はすでにお気づきかもしれません。

新型エアキングのスペック的特徴は、耐磁時計ミルガウスと同じなのです。公式には言及されていないため、新型エアキングが備える耐磁性能がミルガウスと同じ8万A/mまで耐えられるものかは定かではありません。ですが、同じムーヴメントで磁気シールドを備えているという点から考えれば、性能に大きな差はないと考えても良いでしょう。

にもかかわらず、新生エアキングはミルガウス(Ref.116400GV)の国内参考定価より20万円以上安いです。ほぼ同スペックでしたら断然エアキングのほうがお買い得です。これもエアキングの人気を後押ししています。また、スペック以外でも新型エアキングとミルガウスには共通点が多いです。

例えば、搭載機能とコンセプトがしっかり関連付けられていて明確にプロフェッショナルモデルとしてカテゴライズされるほかのスポーツモデルと比べると、どちらのモデルもやや特殊な存在です。また、そのデザインも、ほかのスポーツモデルがどれも比較的シンプルにまとめられているのに対して、どちらもインパクトのある個性的な雰囲気を持ったカジュアルなデザインになっています。

 まだ潤沢に流通しているわけではないことから、ユーザーが新型エアキングとミルガウスで購入を迷うというようなことにはなっていませんが、流通量が増えてきて店頭で見比べることができるようになってくれば、ミルガウスのライバルモデルとして比較検討の対象になってくる可能性は高いです。

もしそうなると、いよいよスポーツ系ロレックスのエントリーコレクションとして、新型エアキングは注目の存在となり得るでしょう。

まとめ 買い時はもう少し先?

 発表当初は賛否両論はっきりと分かれたこともあって、流通開始から間もなく実勢価格は国内定価を下回るところで落ち着くだろうと思われました。

ですが、フタを開けてみると、市場の評価は予想に反して好評だったことから人気は衰えず、現在は入荷してもすぐに売れてしまう状態にあります。この人気に加えてデイトナやエクスプローラーⅠなど、ほかの新作モデルと比べると流通が少ないこともあって、現在の実勢価格は国内定価を下回ることなく上昇傾向を見せています。

今後、流通量が増えてバックオーダー分が消化されてくれば、実勢価格が下がる可能性は高いです。その高い評判を考えれば、エアキングは今後、人気スポーツモデルの代表格としてブレイクする可能性を秘めた、いま最も注目に値するモデルかもしれません。

おまけ デザインソースは過去に製作された計器!?

 新エアキングが「あるモデルに酷似している」とファンの間で話題になっています。

 それがロレックスが支援するブラッドハウンド プロジェクトのために14年に製作したダッシュボード用のクロノグラフです。針や3・6・9インデックスなど多少の違いはあるもののデザインは酷似しており、エアキングのデザインがこれをベースにしていることは明白です。

しかし、ロレックスではこの二つの関連性についてまったく触れていません。その理由はおそらくこのプロジェックトが「超音速カーで地上最速記録を目指す」というものであったことが大きく影響しています。

 約70年越しで、その名にふさわしい性能と意匠を与えたエアキングに、いち早くパイロットウォッチとしてのポジションを確立させたいがためであるに違いありません。
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