2017年1月14日 更新

腕時計100年史 シリーズ③ 腕時計ミリタリー編(1930後~1940年代)

時計が発明されておよそ5,000年が経ちます。 日時計の時代からから始まって、塔時計、置時計、懐中時計の時代へ繋がります。 やがて戦争が腕時計の普及を促し、機械式時計の黄金期に突入。クオーツショックを経て、1980年代に機械式時計が復活、そして現代の自社ムーブ全盛の現代になります。 そんな腕時計が誕生してからの「100年」を、7つの節目に分けて見ていきたいと思います。 第3回の今回はまさに戦争時代、ミリタリー編を見ていきたいと思います。

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戦争が腕時計を劇的に進化させる

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世界最初のダイバーズはミリタリーユースだった

腕時計は多くの工業製品と同じく、度重なる戦争によって進化します。すでに戦場では腕時計が不可欠な装備品となっていたのです。米軍に要請されて、ハミルトンは軍用時計の生産を開始。1912年には米陸軍でいち早く軍用時計が標準支給品とされてました。

HAMILTON

カーキフィールド40mm

カーキフィールド40mm

ハミルトン
創業1892年
創業地アメリカ/ペルシルバニア
鉄道の発展や軍事技術の進化とともにアメリカの歴史を彩った実力派。軍用時計での技術の集大成が「カーキ」だ。陸軍系の「カーキフィールド」や、海軍系の「カーキネイビー」などの定番のほか、1957年世界初の電池式時計で三角形状が独特な「ベンチュラ」、1970年世界初のLEDウォッチ「パルサー」など、米国が誇る先端技術を応用した斬新モデルも多い。また、ハリウッド映画への露出多数。
第一次世界大戦の頃には、単に頑丈であればよかった軍用時計だったが、その後、急速に状況が変わっていきます。理由のひとつが、戦闘機による空中戦の重要性が高まったことです。IWCは多くの時計ブランが諦めていた耐磁性をモノにし、コックピットの磁気に耐える「マークⅠⅩ」や「ラージ・パイロット・ウォッチ」を開発します。

IWC

写真はマーク11

写真はマーク11

IWC
創業1868年
創業地スイス/シャフハウゼン
1868年に独自の緩急針やバイメタル補正添付を備えた「キャリバー・ジョーンズ」を開発し、1885年にデジタル式時計を開発するなど、斬新な複雑機構で名声を得る。
1936年、航空時計の傑作「マークⅠⅩ」で飛躍すると、1939年大型高精度モデル「ポルトギーゼ」、1985年に500年先までカレンダー表示する複雑時計「ダ・ヴィンチ」など、時計史に残る傑作を次々に発表。2011年にはポートフィノの全面リニューアルが発表された。

ORIS

オリス ビッグクラウンポインターデイト

オリス ビッグクラウンポインターデイト

第二次世界大戦中には、オリスのビッグクラウンが米軍航空部隊に多大な貢献を果たした。大西洋3万フィートの上空では厚い革手袋をしても手は凍えた状態。それで腕時計の時間帯を変更するのは極めて困難な作業だったのです。大型リューズの出現は、連合国軍の空中作戦を大きく改善します。
オリス
創業1904年
創業地スイス/ヘルシュタイン
クラシカルで優雅な独特の、「オリススタイル」と呼ばれるフォルムを、1世紀余りにわたって継承する正統派ブランド。
1939年、専用針で日付を表示する「ポインターデイト」が世界的にヒットしたほか、1941年、大型リューズを採用した「ビッグクラウン」は飛行グローブをはめたまま簡単に操作できるため、第二次世界大戦中に米国陸軍航空部隊のパイロットに愛用された。
1990年代に入ると高機能スポーツも積極的に展開し2001年から続く「TT1」シリーズなど新世代のヒット作を連発。ウィリアムズF1チームや著名ダイバーとのコラボ展開にも積極的。
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