ロレックスからの逃避、ライターという副業
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40代半ばから後半に差し掛かります。デイトナ N君が居なくなった以降、当時在籍していた会社にも慣れてきて安泰な日々を過ごしていました。時計に関してはまたしても新たな出会いがあったのです。
職場の別会社に新たに入社した「のび太君」がサブマリーナ をして僕の前を通り過ぎます。しばらくして、お互い顔見知りになった頃僕はまた「サブマリーナ ですね」その彼もなぜか?翌日から別の時計をしてくるようになりました。
その頃からでしょうか、僕がスイス時計をするようになった時から変わらない日本人の「時計感」を変えていきたいと思ったのは。時計を付ける人、それを見つめる人も高級時計=高価な物=妬みやモロモロ。純粋に時計を愛でる世の中になればいいなあとも思いました。
この時期もし、時計の魅力を伝えるために時計ライターに成ったとすればストーリー的には美しいでしょうね。しかし現実は違いました。その事を「実行できる日」はもう少し先のことでした。
2015年辺りから「時計情報収集」のピッチを僕は上げていきました。そこで出会ったのがいわゆる、「ミドルレンジ」と呼ばれるブランドでした。
それまで僕の時計概念は「時計はロレックス一辺倒」のみ。つまりロレックス以外はほとんど知らない状態です。英語で表現すると 「Nothig but Rolex.」=(ロレックス しか無い)、ロレックスの企業戦略にどっぷりハマっていたひとりだったのです。
そんな中、新たに知った時計ブランドは凄く新鮮に僕の目に写りました。SEIKO5を知ったのもちょうど、この頃です。
そんな中僕は副業でWEBライターを始めたのです。動機は生活費の足しにと考えたから。そこでまずクラウドソーシングに登録してライター稼業を始めます。
意外に上手く書けたテーマが時計
初めはiPhoneで書くという無謀な書き方からスタート。その後iPadでしばらく書いて行きました。ジャンルを決めないで書くことは大変な作業でした。
そんなある日、時計ブランドを紹介する記事が募集をしていました。それを書いたところ意外にスムーズに書くことができたのです。
それならとクラウドソーシングで時計をテーマにした記事を待っていたましたが、全く募集がありませんでした。ご存知ない方も多いかも知れませんが、クラウドソーシングの仕事募集は掲示板に仕事の募集が出て、登録者たちが早い者勝ちで応募するシステムです。
時計に関する募集は1ヶ月に一つあるか無いかでした。その内気付いたのですが、登録していたクラウドサービスのライターは女性がほとんど。男性に向けたライティングの仕事は少ないのです。
時計怪獣とトケマーとの出会い
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さてエアキングが5桁から6桁とランクアップするように僕も成長しないといけません。あのクラウドサービスでライティングしていても未来がないと思った僕は片っ端から時計に関する記事の募集を探します。
当時いくつか見つかった募集の中で、時計怪獣のライター募集に応募して現在に至ったのです。トケマーがあったのも応募した大きな要因ですが、何より採用してくれた編集部の方々には感謝します。
ライター生活によって変わるライフスタイル
ライター生活をするようになって、ライフスタイルが大きく変わりました。それまでの肉体労働の会社から現在の「休日が多い会社」へ転職できました。そのおかげでこれまで月間4本程度が限界だった執筆記事数は10本以上書けるようになりました。
時計のライティングはライター数もほとんど居なく、募集記事の奪い合いもありません。チッチな世界ですが、ニッチゆえ書ける人も少ないことも僕には追い風となりました。
しかし今でも記事依頼が少なく、募集記事もほとんど見かけません。やはり時計好きは趣味の世界でも「趣味人口」が少ないことを改めて実感しています。
そんな中でも3年近くライター副業ができるようになり、現在は定期的な記事依頼主がここ「時計怪獣」を含めて、3つできました。本当にありがたい話です。
充実したライター生活を送るには理解あるクライアントを見つけることが不可欠です。僕はたまたま良いクライアントが見つかりましたが、良いクライアントを見分ける能力も必要になります。
そういう所は時計探しに似ているところがあります。数回は痛い目に遭うことも必要です。
皆さんも時計探しで良い時計と人生を手にしてくださいね。大丈夫、トケマーもあるから。