2016年5月9日 更新

腕時計100年史 シリーズ① 腕時計黎明期編(1900~1920年代)

時計が発明されておよそ5,000年が経ちます。 日時計の時代からから始まって、塔時計、置時計、懐中時計の時代へ繋がります。 やがて戦争が腕時計の普及を促し、機械式時計の黄金期に突入。クオーツショックを経て、1980年代に機械式時計が復活、そして現代の自社ムーブ全盛の現代になります。 そんな腕時計が誕生してからの「100年」を、7つの節目に分けて見ていきたいと思います。

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パイロットウォッチが時計の歴史に革命を起こす

 (1986)

実用性を追求した結果、懐中時計から腕時計へ

1903年、ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した航空界では、懐中時計より利便性に優れた新しい時計が必要とされていました。
1904年、飛行家アルベルト・サントス・デュモンの依頼で、はじめから腕時計のためにデザインされた世界初の紳士用ウォッチがカルティエから登場します。
それまでの装飾品としての腕時計ではなく、シンプルさに徹した、まさに実用主義の腕時計です。
 (1992)

1904年に誕生したメンズ用腕時計サントスの1stモデル。
カルティエ
創業1847年
創業地フランス/パリ
世界屈指の超一流ジュエラーでありながら、腕時計界でも功績を積み重ねてきました。
3代目ルイ・カルティエが経営に参画し、スイスとは異なるアプローチで腕時計部門を設立。
1904年「サントス」 1919年には主力モデル「タンク」を生み出します。
2010年には自社自動巻きムーブ搭載「カリブル」を発売。現在は、複雑時計も発表しながら、
リシュモングループの盟主として君臨してます。
 (2002)

 一般の人々に広く腕時計が浸透するには、1920年代以降まで待つことになります。
この時代の腕時計は、引き続き航空界で進化していきます。
すでに第一次世界大戦では、戦闘機が投入されましたが、当時は燃料をたくさん積めず、
時間内にどこまで行けるか、どのコースを飛べば燃料が持つか、
パイロットは地図とクロノグラフを頼りに飛んでたんです。
それも大きな懐中型クロノグラフを足にくくりつけたり、ポケットに入れていたようです。
もし腕時計に組み込めば、見やすく、狭いコックピットで落とす心配もない。
そんな発想を本当の形にしたのがブライトリングです。
1915年、ついに腕時計クロノグラフを世に送り出します。
航空機の進化で飛行時間や距離が伸びると、独立したプッシュボタンを開発するなど、さらにクロノグラフを進化させます。
不朽の名作ナビタイマー初期型
ブライトリング
創業1884年
創業地スイス/サンティミエ
創業当初から精密機器類の製造をし、腕に装着できるクロノグラフ開発に着手。
1915年クロノグラフ腕時計完成 1923年専用プッシュボタン 1942年回転計算尺を備えたクロノマット 1952年世界初航空用回転計算尺搭載の「ナビタイマー」1984年「クロノマット」 2009年自社開発ムーブを搭載した「クロノマット01」を発表
絶え間なく進化してます。
 (2012)

 1927年には、ニューヨークをたった一人で飛び立ち、道標のない大空でルートを割り出しながら正確にパリのル・ブルジュ飛行場に到着した男がチャールズ・リンドバーグです。
そのときの大西洋単独無着陸飛行に要した33時間30分29.8秒を計測したのがロンジンです。
 (2014)

リンドバーグ アワー アングル ウォッチ
ロンジン
創業1832年
創業地スイス/サンティミエ
最新技術や新製品を競う万国博で歴代10個のグランプリと28個の金メダル獲得
1878年世界初秒針付き懐中型クロノグラフ開発 1899年北極探検 1927年西洋単独無着陸飛行 を支援してます。 1960年代「レジェンドダイバー」2005年「マスターコレクション」 近年ではハイクラスなラインもあります。

まとめ

 ライト兄弟の人類初飛行が時計業界とリンクしてるのは意外でした。
ブティックや時計屋さんでよく見かけるカルティエサントス100もこういった歴史の流れを理解して見てみると、何か感慨深いものを感じます。このようなパイロットの人達に向けての時計がどのような経緯で一般人にまで普及したのかとても気になります。
腕時計100年史 シリーズ②へ続きます。

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