大阪梅田エリアはどんな場所?
2020年になってから僕がよく行く梅田エリアの時計マーケットは各ブランド、売場を拡充させています。これまで売場の一角に少しだけ陳列台を置いての展開から、独立した専門ブースを設ける動きが加速中です。これはセールス的に安定している高級時計販売をより充実させる、世界的なブランドの動きと一致します。
僕の意見として阪急うめだ本店がブランドの拡充に積極的です。6F時計ブランドの店舗を固めて、これまで梅田エリアには無かったブランドを進出させています。また近隣でもブランド単独でのショップやブティックを進出させる動きはあります。国内メーカーの雄「SEIKO」がグランドフロント内にブティックを前年秋にオープンさせているのです。
梅田と心斎橋エリア双方でショッピングするのは無理があります。梅田から心斎橋まで大阪メトロ(地下鉄)で3駅です。徒歩での移動は難しくそれぞれのエリアで出店するのは理解できます。
阪急うめだ本店、実は勝ち組
僕の記事でこれまで書いてきましたが梅田エリアは比較的狭いエリアにオフィスとショッピングそして、交通機関の主要駅が集結しているエリアです。写真の高いビル群が梅田エリアにあたります。最近はビルが高層化してきて、店舗とホテルまたはオフィスを組み合わせています。これは東京などとも同じでしょう。
梅田エリアで3つある老舗デパートで一人勝ちと言われるのが「阪急うめだ本店」です。地元ローカルでも同様の報道があり、その要因は子育て世代に配慮した店舗作りにある言われます。梅田エリアでは圧倒的な強さで、開店前には多くの客が店前に並び開店と同時に多くの人が入店します。
時計売場も充実していることは強みです。これまでにあった「雑居的な商品」のディスプレイを独立させ商品情報に詳しいスタッフを配置しています。さらに見やすい工夫が随所にあります。壁側にブランドを並べ一直線に見られる工夫が特徴です。
ジャガールクルト
まず店頭にはマスターウルトラスリムが並んでいました。僕の第一印象は「意外にケースが大きい」と感じました。しかし薄さはやはりかなり薄いですね。コンプリケーションを組み込んでのあの薄さにはびっくりです。
そしてジオフィジックを探したのですが、ありませんでした。スタッフの方の話では商品リクエストしてもなかなか思うように入荷しないとのことです。これまで僕が訪問したショップでよく聞くスタッフの「品不足問題」はどこも同じ。ショップ間の商品の奪い合いは避けられない印象を受けました。
ブレゲ
ブレゲブース訪問時はタイミング悪く、スタッフの方は接客中でした。そのためさらっと見て他のブースへ移動しました。その中で見えたモデルは定番のブレゲクラシック。これも欲しいなあ。
via www.breguet.com
ブレゲはマリーンというスポーツモデルもあります。しかし僕はこのマリーンは「スウォッチグループ」が創設した印象が拭えません。やはりどんなブランドもロングセラーモデルには絶対敵わない印象を受けました。
via www.breguet.com
それと何と言ってもブレゲはあのエナメル文字盤に惹かれます。ブレゲといえばギヨシェですが、クラシック5177のカラーは魅力的です。ブレゲの文字盤は全てが優れ物。シンプルな時計からコンプリケーション全てに味があるのが特徴です。
IWC
なぜIWCと思う人もいるかもしれません。実はIWC阪急うめだのショップは正規代理店では無く、「ブティック」扱いになっています。ブティックだけあって、品揃えが充実していると僕は感じました。
そこの女性スタッフさんの熱意に押されて、パイロットウォッチ36をつけてみました。僕はいつも小ぶりな時計が欲しいと思っていました。ただなかなか望み通りのモデルは少なく不満を持っていました。
via www.iwc.com
そこで選んだのがIW324008、パイロット・ウォッチ・オートマティック 36です。装着感が良く、やはり視認性が最高でした。ドーム型風防はどんな向きでも光の反射が無く一瞬で時間が確認できます。
サントーニ社製ブルーのストラップも最高でした。何とも言えないレザーの肌触り、IWCはブレスの装着感が良い説は本当です。ブランドのHPでもサントー二社のレザーを採用した理由をHPで述べています。メタルのモデルも装着が良く、おすすめしたいブランドです。
via www.iwc.com
デパートが目指すブティック化?
via www.iwc.com
阪急デパートはIWC、ブレゲ、ジャガー・ルクルト、今は工事中のロジェデュブイがブティックとなっています。時計ブランドのブティック化は進んでいる印象です。以前SEIKOブティックのスタッフさんが話していた内容と一致します。
僕の個人的な意見として、ブティック化は嬉しいことです。理由は商品数が充実していることと、最新のブランド情報を得られやすい環境にあります。ブティック化は直営店である場合も多いです。当然直営であれば情報がより新鮮になります。
もともと百貨店は昔から情報量が並行店より遥かに多く持っていました。百貨店はメーカー(日本総代理店の場合も)とダイレクトに取引でき、コンフィデンシャル案件も優先に入手できました。これは今も変わらないでしょう。
時計に限らず、製造者が直売するスタイルはますます進むと予想されます。百貨店は限られたスペースをどのブランドに提供するかしっかり見極めることが必要です。
今後のデパートの時計売場の変化に注目したいですね。
今後のデパートの時計売場の変化に注目したいですね。