一流、でも知名度は高く無いパテックフィリップ
via www.patek.com
『The power of independence』、パテックの公式HP上にある会長と社長であるスターン・ファミリーによって、1932年から経営者が継承されているのがパテックフィリップです。スターン家は創業時から経営に携わり、ロレックス以上の神秘性を維持しているのがこのブランドの魅力になります。
ラグジュアリーブランドの再編が活発だったミレニアム(2000年)前後を経てもどこのグループに属することはありませんでした。そして、独自の道を歩むパテックフィリップは「一匹狼」を貫き時計界の王者として君臨中です。
『The power of independence』はこのブランド最大のアイデンティティであり、ブランドを体現するフレーズとなっています。しかし僕はパテックPに対して有名なイメージはありません。現実に私の家族は誰も知りませんでした。街中で質問しても同じでしょう。
有名そうで、有名で無いブランド、おそらく街中で質問してわかる人はいわゆる時計好きの人たちでしょう。この理由はパテックが日本で正規代理店を出店したのは割合最近だからだと思います。
私が持っている、雑誌に俳優の中井貴一さんが所有しているパテックのコメントがあるのです。父である佐田啓二氏から譲り受けたパテックフィリップの時計は当時日本に代理店が無かったとコメントしています。内容から推測すると、1960〜70年代にはスイスでしか購入できない、孤高のブランドであったことが推測できます。
情報化社会の今でも、直営店はジュネーブ、ロンドン、パリです。ヨーロッパの貴族のみを相手にしているかのような営業展開、有名そうで有名じゃないことが肯けます。パテックがマーケットを拡大しない理由は単純に生産数を増強できないことにあることは明白です。
ノーチラスref 5711Aの相場高騰
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さてHODINKEEの記事で紹介されていた腕時計がパテックフィリップのノーチラスref5711/1Aです。パテックの中でも市場流通量が少なく「プレミア」価格が付きやすい腕時計になります。これまで僕はパテックの相場は詳しく無かったため、今回この高騰を初めて知りました。
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SS製の腕時計であってもシースルバック、テンプにゴールドを採用して美しさを追求していることがここからもわかります。いかにもジュネーブ名門時計ブランド(当たり前ですが)らしい雰囲気が特徴です。
トケマーでも出品されていたこのモデルは販売価格が700万円です。しかしHODINKEEの記事によるとヨーロッパやアメリカで正規の販売価格は28,000$(約370万円)になります。世界的にこのノーチラスは日本同様に入手困難で並行価格や中古市場で相場が高騰しているそうです。
パテックフィリップ はハンドメイドに拘ったジュネーブのウォッチブランドらしいメーカーです。しかし手作業ゆえに生産数は限界があります。そのため市場に出る時計は限られてくるのです。