2016年12月30日 更新

遊び心満載! フランク・ミュラーの時計の概念にとらわれないモデルvol.2

前回の記事で、フランク・ミュラーのいわゆる一般的な時計とは一線を画すモデルをいくつかご紹介してきました。フランク・ミュラーの考えの根本には、『時間というものは人が考え出した概念に過ぎない』というものがあります。その概念を打ち砕くべく他では真似出来ない独創的なモデルを次々と生み出していったといわれています。 前回に引き続き、今回はそんなモデルの第二弾をご紹介していきたいと思います。

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01.ダブル・レトログラード・アワー

EYE EYE ISUZU (36042)

2006年に誕生したこの「ダブル・レトログラード・アワー」。パッと見て印象的なのは、インデックスが5,10・・60となっているのも珍しいのですが、なんといっても目を引くのが時計の針の数が通常より1本多くなっていることです。
フランク・ミュラー正規認定中古時計 | ダブル・レトログラード・アワー | 7880DHR 5N White | FRANCK MULLER WATCHLAND GALLERY (37057)

見てお分かりの通り、分針・秒針が1つに対し時針が2つ備わってます。そして、その時針が文字盤に鎮座する扇状に表示された6から18,18から6というアワーレトログラードを差し示しています。
レトログラードとは、時計の指針がダイアル上を扇型を描き、目盛の端に達した瞬間に基点にフライバックする機構のこと。主に、秒針やカレンダーに使われることが多い機構で、フランス語で「逆行・戻る」を意味する。
レトログラード自体が複雑な機構なのですが、こちらのモデルは名前の通り「ダブル」なレトログラードになるのでどれだけ複雑な機構になっているのか想像つきません。

ここまでの話をまとめるとこちらのモデルの時針の動きがわかってくるかと思います。1本目の時針が、午前6時から午後18時を表示する上側の範囲を動いた後、右端の18時に達すると同時に時針がフライバックします。そちらと入れ替わるように今度は2本目の時針が、下側の午後18時から午前6時の範囲を動いて、午前6時に達すると時針がフライバックして再び上側の時針に引き継がれることになり、この繰り返しによって時表示されるのです。

簡単に言えば、時針の2本の針がリレー運動している事になると言えます!
Racers でランニングトラック、リレー付きバトン

Racers でランニングトラック、リレー付きバトン

いい筋肉してるなあ・・
こちらのモデルは、フランク・ミュラーがライフスタイルに沿った時間表現を可能にしたモデルです。人々が昼と夜では全く異なった時間の過ごし方をすることに着目したところから発想されたそうです。昼間を公的の時とするならば、夜間は私的の時を過ごす事からそれぞれ異なる時である事が表現されています。昼の時間帯と夜の時間帯が入れ替わり公私も切り替わることから、文字盤には昼と夜でそれぞれ独立した2セットのレトログラード式の時針とインデックスが備わっているところに、フランク・ミュラーの時に対する哲学を感じずにはいられません。

個人的には、文字盤の”DAY”と”NIGHT"がいい味出していると思います。

02.イレギュラー・レトログラード・アワー

 (37096)

上で紹介したダブル・レトログラード・アワー同様、2006年に発表されたこの「イレギュラー・レトログラード・アワー」。見て一目瞭然なのが、左端の7時から右端の7時までの時間の間隔が等間隔にはなっておらず時間によって間隔が異なっているのが分かります。

これは、人が、幸せで楽しいときには時の流れが早く、退屈なときには時間が止まっているかのように長く感じられることに着目して開発されたレトログラード表示です。
フランク・ミュラー正規認定中古時計 | イレギュラー・レトログラード・アワー | 7880HIRL 5N White | FRANCK MULLER WATCHLAND GALLERY (37120)

では、一体この間隔は何を意味しているのか?

間隔を見て頂くと、午前7時から8時、午後6時から7時の間隔は比較的広めで、午後12時から2時はさらに広く設定されています。この時間にマッチするものといえば・・そうです、いわゆる食事の時間に合致してくるかと思います。(夜ご飯にはちょっと早いかもしれませんが)

家族や仲間とともに食事をしながら過ごす時間帯は、見た目の間隔は広いがその分、時針の進みも早くなります。一方で、業務時間である午前8時から12時、午後2時から6時は間隔が思いっきり狭くなっておりそのため時針のスピードが極端に遅くなります。
Parents and kids sitting ar...

Parents and kids sitting around yosenabe

おまちどうさま。今夜のご飯はお鍋ですよ~
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