スプリングドライブ、ザラツ研磨、GSの全てが凝縮されたモデル
GW、コロナという二重苦の中でも今回は意外簡単に電車の中で、良い時計を見つけることができました。まずはこのSBGE209ですが、他のメーカーの時計とは全く異なる特徴を持っています。
それがSEIKOオリジナルのスプリングドライブです。これは皆さんご存知クオーツと機械式時計の融合を実現させた機械機構で、世界に誇れる優れたムーブメントと言えます。
もうひとつは白の文字盤です。工場がある「雫石の雪」をイメージしたものと聞きました。そのため文字盤表面は不規則なパターンから成る手作り風に仕上がっています。
雪国出身者(道産子)の僕は雪に関して知識があります。このGSの文字盤はちょうど白い雪の中に光る氷を表現していることが特徴です。
北海道より南、東北の雪は水分を多く含みます。そのため北海道の雪より溶けやすいことも特徴です。ただ雫石のSEIKO(盛岡セイコー工業)は盆地にあります。
そのため寒暖差が激しく、一度溶けた雪が再度氷結し細かい氷となって雪と混ざるのです。北海道の粉雪では春先にしか見られない現象になります。
また東北は古くから鉄造りが盛んな地域です。大手製鉄会社の高炉もあり、南部鉄などが伝統産業としても広く知られています。
他にも三陸海岸では平安時代より千年以上に渡るたたら造り(古式製鉄)の言伝えがあります。つまり鉄が手に入れやすいバックボーンがあったのです。
さらに雪国は空気が綺麗と言う利点があります。これは空気中の「チリ」を核として雪に成るためです。
降雪地帯にある半導体工場では埃を除去するエアフィルターの交換頻度が、非降雪地帯と比較して半分以下と言われています。
良質な素材と豊かな自然環境を持つ雫石は時計の故郷であるスイスと共通する物があります。当時の日本の時計師たちはそんな想いでこの地にアトリエを構えたのでしょう。
トケマーにもあるこのモデル 他のグランドセイコー モデルとは少し趣きが異なるコレクションです。しかし僕は個人的にグランドセイコーのレガシーが凝縮されたモデルだと思っています。
大阪シティーバスではヨットマスター
via www.tokemar.com
さて記事のネタはGSと心に決め、大阪メトロから大阪シティーバスへ乗り換えた直後に見かけたのがこのヨットマスターダークロジウムです。
同じ日に2つ高級時計に遭遇することはそんなに多くありません。こんな時計好きな僕だけのラッキーデイの時計は是が非でも2つ、掲載すべきと思いました。
ヨットマスターはロレックスの中では異質なモデルです。スポーツモデルとしては一番歴史が浅いモデルゆえオールドファンからすると邪道なモデルと言う意見もあるでしょう。
僕も邪道と感じるひとりです(笑)。ヨットの船上で使用するモデルなんてロレックスらしく無いと思います。
しかし今回のオーナーはカジュアルなデニムにスニーカーという出立ちでした。ロレックスのいうスポーティーやラグジュアリースポーツモデルよりこんな普段使いの方がよりピッタリと感じました。
時計ひとつひとつのパーツ、例えばブルーの24時間針もアクセントになって、ハイセンスです。
こんな多様性(ダイバーシティ)がロレックスの強みと今回再認識しました。
こんな多様性(ダイバーシティ)がロレックスの強みと今回再認識しました。
ブルーがワンポイント
センスの良い時計たちと分かれた後、何か共通な物を感じていました。それは2つ共に青の24時間針があることです。
それゆえにどこかクールな印象を与えてくれるハイセンスな時計たちでした。こんな時計で毎日を過ごしたいですね。
時計は買い時!
世界経済はこのコロナショックで未曾有の危機です。売買価格は下落気味になっています。
さまざまな事情で時計の売却を考えている人は可能ならばここは我慢の時期です。
逆に時計が欲しい人はチャンスです。買えるだけ買ってください。
そうすればいずれ高値で売れる時が来ます。
そうすればいずれ高値で売れる時が来ます。
それが資本主義国家の宿命なのです。さあ今は買いだー。