Ref.1655とRef.216570というロレックス エクスプローラーⅡ
上の画像をご覧ください。どちらもロレックスのエクスプローラーⅡになります。
左側のケースサイズ径が一回り小さい方がRef.1655というモデルで、右側のサイズ径が大きい方がRef.216570というモデルになります。
それぞれのスペックなどの詳細については下記をご覧ください。
ロレックス エクスプローラーII Ref.1655
ケース素材: ステンレススチール
ブレス素材: ステンレススチール
ブレスタイプ: オイスターブレス
ベゼル: 24時間ベゼル
風防: プラスチック
ケース径: 40mm
ケース厚: 15mm
重量: 約115g
防水: 100m
ムーブメント: 自動巻き クロノメーター
キャリバー: Cal.1570
振動数: 19,800振動
パワーリザーブ: 48時間
製造期間: 1971年~1987年
ロレックス エクスプローラーII Ref.216570
ケース素材: ステンレススチール
ブレス素材: ステンレススチール
ブレスタイプ: オイスター
ベゼル: 24時間ベゼル
風防: サファイアクリスタル
ケース径: 42mm
ケース厚: 12.5mm
重量: 約160g
防水: 100m
ムーブメント: 自動巻き クロノメーター
キャリバー: Cal.3187
振動数: 28,800振動
パワーリザーブ: 48時間
製造期間: 2011年~
ロレックス エクスプローラーⅡデザインの違い
上記の画像をご覧になった方で「ロレックスの同じモデルになんだから、似ているのは当然でしょ?」と感じていらっしゃる方も多いとは思いますが、Ref.216570とそのひとつ前のモデルであるRef.16570と比べた下記の写真を確認してみてください。
いかがでしょう。ひとつひとつのパーツのサイズ感の違いはありますが、先ほどのRef.1655とRef.216570との比較よりもこちらのRef.16570とRef.216570の方が細部のデザインは似ていますよね?
現行デザインと一つ前のモデルのデザインの違いになりますので、こちらの方が似ていて当然と言えば当然ですが・・・。
Ref.16570とRef.216570の一番の違いはGMT針の色と形状になります。Ref.16570(画像右側)は針の軸が赤く塗装されていて、先端が三角形になっているのに対して、Ref.216570(画像左側)はGMT針の先端がオレンジ色で三角形の先にも細い針が突き出ていて、あたかも飛行機のような形状になっています。
Ref.16570とRef.216570の一番の違いはGMT針の色と形状になります。Ref.16570(画像右側)は針の軸が赤く塗装されていて、先端が三角形になっているのに対して、Ref.216570(画像左側)はGMT針の先端がオレンジ色で三角形の先にも細い針が突き出ていて、あたかも飛行機のような形状になっています。
白文字盤の方がGMT針の色や形状の違いがはっきり確認できると思いますので、下記の白文字盤の画像も一緒にご確認ください。
via jp.pinterest.com
※Ref.216570は白文字盤と黒文字盤でも若干異なります。黒文字盤のオレンジ色の塗装は針の途中までで終わっていますが、白文字盤はオレンジ色の塗装が針の根元まで着色されています。
これはデザインを元にしたRef.1655は黒文字盤のみの展開で、黒文字盤については同じ塗装の仕様に合わせたけれど、Ref.216570で新たに展開した白文字盤では途中までの塗装ではデザイン的にそぐわなかったために変更したものと伺えます。
ロレックス エクスプローラーⅡ オレンジ色のGMT針の復活!
「ほうほう、オレンジの針ね・・・。」 「ん?さっき見たような?」
そうなんです。Ref.216570のGMT針はRef.1655のGMT針のデザインを踏襲して復活させたのです。
そうなんです。Ref.216570のGMT針はRef.1655のGMT針のデザインを踏襲して復活させたのです。
via www.909.co.jp
ロレックスにおける復活についてちょっと脱線
ロレックスにおいて、過去に発売したものが復活した例は多くは有りません。その代表例としてはミルガウスがあります。
ミルガウスは1956年に発売されますが、その最たる特徴である耐磁性能が、逆に実用する利用者が限られてしまう事で販売本数が伸びず1988年には生産終了となってしまいます。
それが後になって生産本数が少ないレアモデルとして高騰するという事につながりますが、ここではその話は置いておきます。
しかしミルガウスは生産終了後、20年の時を経て、2007年に最新機能の耐磁性能を搭載したもので復活を果たします。
ただ、こちらのミルガウスは一度生産終了したモデルが復活を果たした形になりまして、前述したエクスプローラーⅡはミルガウスのパターンとは異なります。エクスプローラーⅡの場合、モデルとしては継続して発売されつつ、細部のデザインを過去のデザインで復活させています。長いロレックスの歴史の中でも、このような手法を取っているのはこれが初めてではないでしょうか。
「えっ? じゃぁエクスプローラーⅠのRef.14270のブラックアウトはどうなのよ?」
「Ref.214270で踏襲されているじゃん!」
「Ref.214270で踏襲されているじゃん!」
そうですね・・・。
まぁ、こちらは元にしているデザインがレギュラーデザインというよりはレアモデル、イレギュラーな要素が強いモデルのデザインについての踏襲なので、定番デザインの復活とは少し趣が異なるという事で分けて考えています。
まぁ、こちらは元にしているデザインがレギュラーデザインというよりはレアモデル、イレギュラーな要素が強いモデルのデザインについての踏襲なので、定番デザインの復活とは少し趣が異なるという事で分けて考えています。
ロレックスのデザインは繰り返される
タイトルでは「歴史は繰り返される?」などと大層な言い方をして大風呂敷を広げてしまいましたが、要は素晴らしいデザインは普遍性があり、そのあまりにも普遍な人気のために、またそこに戻っていく事があるという事です。原点回帰といっても良いのではないでしょうか。
もちろん時間の経過とともに当時のデザインの商品は球数も減りますし、その中でもコンディションの良いものは非常に少なくなっていきます。その結果、数が少ないという希少価値から値段が高騰する事で更に人気が高まるという相乗効果もあります。
ここまでに取り上げてきたミルガウスのRef.6541、Ref.1019やエクスプローラーⅠのRef.14270のブラックアウトやエクスプローラーⅡのRef.1655などはもれなくプレミアム価格となっています。
ロレックスもその人気にあやかってデザインを現行モデルに踏襲して展開しているといったところでしょうか。
もちろん時間の経過とともに当時のデザインの商品は球数も減りますし、その中でもコンディションの良いものは非常に少なくなっていきます。その結果、数が少ないという希少価値から値段が高騰する事で更に人気が高まるという相乗効果もあります。
ここまでに取り上げてきたミルガウスのRef.6541、Ref.1019やエクスプローラーⅠのRef.14270のブラックアウトやエクスプローラーⅡのRef.1655などはもれなくプレミアム価格となっています。
ロレックスもその人気にあやかってデザインを現行モデルに踏襲して展開しているといったところでしょうか。

via www.909.co.jp

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まとめ
なんやかんやと最もらしい事を並べたててしまいましたが、要は『レアなヴィンテージロレックスは手が届かないけれど、現行モデルであればまだ当時の面影を残したデザインで入手できるかなぁ。』『でもやっぱりオリジナルの良さは越えられないよなぁ。』というただのヴィンテージ憧れの吐露でした。
皆様も是非お気に入りの1本を見つけてみてください。長々とお付き合いありがとうございました。
皆様も是非お気に入りの1本を見つけてみてください。長々とお付き合いありがとうございました。
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