レビュートーメン、地味だけど奥深い名門ブランド
via www.tokemar.com
本当は公式HPから画像を探したのですけど、このブランドの公式サイトを私は発見できませんでした。そこで、トケマーから商品を探したら、3商品の画像がありました。
私が初めて知ったのは雑誌の広告で、1992年頃の代理店はワールド通商株式会社です。この代理店はタグホイヤーなどの代理店を務め、現在はフランクミュラーの日本代理店です。しかし1990年後半からのラグジュアリーブランドのグループ再編の波の中、いつしかレビュートーメンは見かけなくなります。
僕はもともと、親父の持っていた雑誌の裏表紙で時計ブランドを学んできた人間です。当然ロレックスやオメガもその裏表紙で知り、「いつか大人になったら」と想い今日まで来ています。そんな裏表紙を飾ってきたレビュートーメンはこの10年ほど全く見なくなったのです。
2019年時点でも製造中、しかし日本の代理店や公式HPはどこ?
さて見かけなくなったレビュートーメンですが、私も深追いすること無く今日まで来ました。
ところが、今回たまたま「アラフォー時計YouTuberジュンコ」さんのYouTubeを見ていたところこのレビュートーメンが紹介されたのです。そして現在は株式会社シービーエスという商社が日本での代理店となっています。
そのYouTubeで紹介していたモデルがGT 82です。手巻きムーブメントで、このブランドはオリジナルムーブメントを使用しています。スイス時計産業は分業が進んだ業界です。今でこそマニュファクチュールが流行りですが、それができるのは、ある程度大きな規模を持った時計ブランドで無ければできません。
現在レビュートーメン社は時計製造以外に電子機器メーカーとしての側面も持っています。時計製造ではとても大企業とは言えず、僕が調べた外国のサイトでの企業規模は明らかに中小企業、従業員は90名と記載されています。
代理店の株式会社シービーエスのHPには同社は航空計測機を製造しているとなっています。この点ではジャガールクルトと同じです。ジャガールクルトも計器
販売価格も手頃でほとんどが10万半ばとリーズナブルな価格設定になっています。僕はレビュートーメンと言えば思い出すモデルがクリケットです。アメリカ大統領がしていたこともあり独特な音色がします。
私も最近知ったのですが、クリケットという意味はコオロギです。その鳴き声に似ていることで名付けられました。
リーズナブルな価格で高い性能を持った時計を世に出してきたスイスの名門ブランドですが、ここ最近はすっかり時計ブランド業界再編の波に呑まれ影が薄くなってきた印象がします。
ムーブメントは優秀、50年以上に渡り作り続けられた実績
製造業では一般的に最新のものが良いとされます。しかし時計ムーブメントはそれが当てはまりません。またムーブメントの信頼性を確かめるまでに時間が多く費やされます。
例えばゼニス社のエルプリメロも1962年に設計を開始して1969年に完成されています。7年間かけて設計され、今日まで基本設計が変わること無く世界最高の精度を持つ量産型自動巻クロノグラフムーブメントとして君臨しているのです。
つまり、昔から使われているムーブメントほど信頼性が高く、優秀な機械式機構とされます。そのことをジュンコさんのYouTubeでの動画が教えてくれたのです。
このように1960年代に開発されたムーブメントが今も使用されていることは、これを超える物が今現在無いことの証になります。つまり現時点での最高傑作、そして長く使われることでさまざまな問題点が見つかるそうです。例えばメンテナンスがし易いなど、修理面での解決策も長い期間を経てわかる、奥深い世界になります。
私も言葉ではわかっていても、理解をしていませんでした。ムーブメントが信頼性の高いものか、確認する作業は長い時間が必要です。そのためエルプリメロも長い時間かけて設計し、ロレックスのデイトナに搭載される直前の頃まで約20年以上かけてムーブメントの信頼性の高さが認知されています。
トケマーにもあったレビュートーメン
via www.tokemar.com
私がトケマーで見た、3つあるレビュートーメンのモデルの一つです。少ないですが売り切れで、購入を求める根強いファンがいることが理解できます。そして価格も70,000円とリーズナブルな腕時計です。
小規模で昔ながらの時計工房の雰囲気を残す、名門ブランドにはこれからも頑張って欲しいです。そしてこのような時計がトケマーにあることが僕は嬉しく感じます。
ロレックスやオメガ以外の地味なブランドの魅力は
ロレックスやオメガ、オーデマピゲなど有名ブランド以外のブランドもリスペクトする中古市場こそ、トケマーの良さと僕は感じます。ぜひこのようなブランドの腕時計もどんどん出品して、存在をアピールして欲しいです。
地味でマニアックという表現は僕の言葉ではありません。YouTubeのサイト主ジュンコさんの言葉です。ジュンコさんの動画は時計販売店プラス、技術者目線で解説しており物凄く参考になります。
メーカー目線では無い動画であくまでも時計愛好者目線のため、売れ筋の人気モデル以外の腕時計も積極的に紹介していることも特徴です。またムーブメントの持つ独特な美しさを解説、わかりやすく説明してくれます。
興味ある人はYouTubeで、ご覧ください。
最後に記事への掲載許可をしてくれたサイト主のジュンコさん、本当にご理解していただきありがとうございます。僕もジュンコさんに負けないような良質な時計記事を書いてゆきたいです。
最後に記事への掲載許可をしてくれたサイト主のジュンコさん、本当にご理解していただきありがとうございます。僕もジュンコさんに負けないような良質な時計記事を書いてゆきたいです。