2017年1月14日 更新

腕時計100年史 シリーズ⑦ 自社ムーブメント開発時代編(2000年代)

 時計が発明されておよそ5,000年が経ちます。 日時計の時代からから始まって、塔時計、置時計、懐中時計の時代へ繋がります。 やがて戦争が腕時計の普及を促し、機械式時計の黄金期に突入。クオーツショックを経て、1980年代に機械式時計が復活、そして現代の自社ムーブ全盛の現代になります。 そんな腕時計が誕生してからの「100年」を、7つの節目に分けて見ていきたいと思います。 今回で100年史もいよいよ最後。現代の時計界はどのようになってるのか見ていきましょう!

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ETA2010年問題から始まった自社ムーブ開発競争

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自社で開発した2010年発表のキャリバー1887

ブランド主導の時代からユーザー主導へと大転換

ETA社がスウォッチグループ以外へのエボーシュ(半完成品)の供給を2005年以降、ストップすると発表したのは2002年。

スイス公正取引委員会(COMCO)の仲裁で期限は2010年まで延長されたが、ムーブメントをETA社に頼ってきた世界の時計ブランドは大いに慌てます。とくにエボーシュやパーツを仕入れ、自社で独自に組み立てていたブランドには深刻だった。

今後の選択肢は、ETAから完成ムーブを買うか、ETA社以外にムーブ提供元を見つけるか、あるいはムーブを自社生産するかです。

 自社で機会式ムーブを新規開発するには膨大な資金と時間が必要になります。
ですが、時計の基幹部分を他社に握られるのは、経営上の大きなリスクです。21世紀になって自社ムーブの開発が増えた理由のひとつが。

まさにこの「ETA2010年問題」にあったのです。
パネライ・ブライトリング・タグホイヤー・ウブロ、さらにはカルティエ・ブルガリも。ブランドのオリジナリティをアピールするにも、自社ムーブは強い武器になります。
 
キング パワー ウニコ オールブラック

キング パワー ウニコ オールブラック

ガンギ車とアンクルにシリシウムを採用した話題の自社クロノグラフ・ムーブUNICOを搭載
ビッグ・バン エボリューションゴールドセラミック

ビッグ・バン エボリューションゴールドセラミック

18Kレッドゴールドにセラミックベゼルとカーボン文字盤、王道を行く人気モデル
ウブロ
創業1980年
創業地スイス/ニヨン
斬新な素材感を活かしたフュージョン・スタイル
 ゴールドケースにラバーベルトを組み合わせた1980年のデビュー作が、スイス時計界に新風を巻き起こす。ビス留めベゼルの上品な丸型をメインに展開。王族の愛用者が多いことから「王の時計」とも呼ばれた。
 2005年には「ビッグ・バン」が大ヒット。その後、2008年にはLVMHグループ参加となったが、2010年には自社ムーブ、ウニコを発表するなど、スイス伝統の技術と先進デザインを融合させた「フュージョン」コンセプトは、今なお進化中です。
自社ムーブBVL168

自社ムーブBVL168

ソリティオブルガリ

ソリティオブルガリ

ブルガリ
創業1884年
創業地イタリア/ローマ

洗練のイタリアデザインに自社ムーブの技術力を注ぐ
 銀細工師だったブルガリが1884年に宝飾店を開く。腕時計の本格的な製造開始は1977年からで、最初のモデル「ブルガリ・ブルガリ」は現行まで続く、ブランドを代表する人気シリーズです。
 1980年に入ると、時計部門の発展を図り、企画から製造まで手がけるブルガリ・タイム社をスイスに設立。ファッション性の高い多彩なコレクションに世界の時計ファンからの支持が集まります。2010年には自社ムーブを引っ下げて「ウオッチメーカー宣言」を行いました。
ここ数年で社会情勢も激変しました。業界を席巻していた各ブランドのラグジュアリー化が、世界的な不況で終焉を迎えたのです。より実質的なモノ作りや価格設定を市場から求められ、人気ブランドでも安易な値付けはできなくなった。
 時計業界にとっては決して追い風とはいえない状況だが、逆にユーザー側から見れば、ムーブを含めて個性的なモデルがリーズナブルに選べるわけで、現状はそれほど悪くありません。今度の時計業界が何の時代になるにせよ、ツウ好みな展開に期待が持てそうです。
自社ムーブCal.ML106

自社ムーブCal.ML106

via http://plaza.rakuten.co.jp/mechanicalwatch/diary/?ctgy=22
ポントス・オフセンターGMT

ポントス・オフセンターGMT

自動巻ムーブメントML121を搭載しています

まとめ

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