ジャガールクルトはマニュファクチュール
ジャガールクルトはスイスのジュウ渓谷、ル・サンティエ村に拠点を置く19世紀前半創業の高級時計マニュファクチュールです。その前身は、1866年、創業者であるアントワーヌ・ルクルトが息子とともに起こしたLeCoultre & Cieという工房で、これは当時、まだ時計製作が数百の小さな家内工房に依存していた中、時計製作に関わる数多くの技術を一つ屋根の下に集結した初めての本格的なマニュファクチュールでした。
従業員は500人を数え、LeCoultre & Cie は「ジュウ渓谷のグランド・メゾン」として知られるようになります。そして時計製作にかかわる多くの発明、数々の高品質なタイムピースを作りだしていきました。その技術が認められ、1902年以降30年間にわたり、LeCoultre & Cie は、パテック・フィリップ向けムーブメントの大半を製造していました。
1907年、エドモンド・ジャガーからの依頼により、アントワーヌ・ルクルトの孫にあたり、LeCoultre & Cie の製造責任者だったジャック・ダヴィド・ルクルトは、厚さ1.38mmという世界で最も薄い超薄型懐中時計のキャリバーを製作します。
こうしたジャガーとルクルトの協力関係が発展し、1937年、ジャガー・ルクルト ブランドが正式に誕生。
これまでに数百の発明と1,000種類以上のキャリバーを開発しており、そのなかには世界最小キャリバーや世界で最も複雑な腕時計、そして人の手を介さずに半永久的に動くタイムピースも含まれます。今日、ジャガー・ルクルトは、8つの時計コレクションを展開。海洋保護やモータースポーツ、ポロなど、多様な分野で複数のパートナーシップを維持しており、まさに時計製作における技術力の塊のようなメーカーなのです。
従業員は500人を数え、LeCoultre & Cie は「ジュウ渓谷のグランド・メゾン」として知られるようになります。そして時計製作にかかわる多くの発明、数々の高品質なタイムピースを作りだしていきました。その技術が認められ、1902年以降30年間にわたり、LeCoultre & Cie は、パテック・フィリップ向けムーブメントの大半を製造していました。
1907年、エドモンド・ジャガーからの依頼により、アントワーヌ・ルクルトの孫にあたり、LeCoultre & Cie の製造責任者だったジャック・ダヴィド・ルクルトは、厚さ1.38mmという世界で最も薄い超薄型懐中時計のキャリバーを製作します。
こうしたジャガーとルクルトの協力関係が発展し、1937年、ジャガー・ルクルト ブランドが正式に誕生。
これまでに数百の発明と1,000種類以上のキャリバーを開発しており、そのなかには世界最小キャリバーや世界で最も複雑な腕時計、そして人の手を介さずに半永久的に動くタイムピースも含まれます。今日、ジャガー・ルクルトは、8つの時計コレクションを展開。海洋保護やモータースポーツ、ポロなど、多様な分野で複数のパートナーシップを維持しており、まさに時計製作における技術力の塊のようなメーカーなのです。
"動きの裏側" - YouTube
ジャガー・ルクルトのマニュファクチュールの見学はまるで旅のようです。物語のように次々と出会いが訪れます。各アトリエは独自の音、雰囲気、特有のスピリットに包まれています。そして、1つ1つのディテールや言葉など、随所に情熱を感じ取ることができます。 詳細を見る: http://bit.ly/1SbRb0F
via youtu.be
ルクルトの象徴「レベルソ」
そんなジャガー・ルクルトが作りだした代表的な時計が「レベルソ」です。ケースが反転するという特徴ある作りなのでルクルトをご存知の方なら誰でも知っているモデルでしょう。
レベルソが生み出されたきっかけは、
1931年、当時イギリス植民地だったインドにて、イギリス軍の将校がジャック・ダヴィド・ルクルトに、同国を象徴するスポーツである、ポロ競技の際の衝撃に耐えることができる腕時計の開発を依頼したことから始まります。
そこで考え出された時計がレベルソです。ラテン語で「回転する」という意味を持つレベルソは、ケースを反転させることで、ダイヤルは手首と向かい合うように姿を隠し、アールデコ調のクラシカルなデザインで、エレガントな装いをそのままに、衝撃から腕時計のガラスを保護できる仕組みとなっています。ジャガールクルトの代名詞とも言えるアイコンの誕生です。
レベルソが生み出されたきっかけは、
1931年、当時イギリス植民地だったインドにて、イギリス軍の将校がジャック・ダヴィド・ルクルトに、同国を象徴するスポーツである、ポロ競技の際の衝撃に耐えることができる腕時計の開発を依頼したことから始まります。
そこで考え出された時計がレベルソです。ラテン語で「回転する」という意味を持つレベルソは、ケースを反転させることで、ダイヤルは手首と向かい合うように姿を隠し、アールデコ調のクラシカルなデザインで、エレガントな装いをそのままに、衝撃から腕時計のガラスを保護できる仕組みとなっています。ジャガールクルトの代名詞とも言えるアイコンの誕生です。
The Story of Jaeger-LeCoultre - YouTube
via youtu.be
ポロ競技とは?
ちょっと余談になりますが、ポロ」って何?という方のために簡単に説明すると、
ポロは世界で最も古い歴史をもつ競技の一つです。紀元前6世紀のペルシャ(現在のイラン)を起源とし、騎馬隊の軍事訓練としてインド、中国、日本へ伝播しました。
19世紀になり、英国人によって近代ポロのルールが制定されました。植民地インドでポロを「発見」した英国兵士たちが、ロンドンにこの競技を持ち帰ったことをきっかけに、ヨーロッパ各国に広まったと言われています。
270x150mというフットボールの9倍の広さがある競技場を使い、1チームは通常4人で構成されます。馬に乗り、マレットと呼ばれるスティックで球を打ち、相手チームのゴールに運べば得点となる。競技時間は7分間×6回で、1人の選手は試合中4頭まで馬を替える事ができる。また、一頭の馬を連続して出すことは出来ません。
ここまででお分かりのように、ポロという競技は馬を最低2頭保有していないと競技ができません。普通に考えて一般庶民にはまったく縁遠い競技ですね。そういう方が1チーム4人、相手チームも入れて計8人。馬が走れる広いフィールドも必要です。そんな場所も日本にはなさそうですね。調べてみると日本の競技人口は3人しかないため、チームを組むために海外に出向くとか・・・。貴族のたしなみとでもいうのでしょうか。庶民の私には理解できません。
ちなみに、競技者が着ている服が、みなさんご存知の「ポロシャツ」です。
ポロは世界で最も古い歴史をもつ競技の一つです。紀元前6世紀のペルシャ(現在のイラン)を起源とし、騎馬隊の軍事訓練としてインド、中国、日本へ伝播しました。
19世紀になり、英国人によって近代ポロのルールが制定されました。植民地インドでポロを「発見」した英国兵士たちが、ロンドンにこの競技を持ち帰ったことをきっかけに、ヨーロッパ各国に広まったと言われています。
270x150mというフットボールの9倍の広さがある競技場を使い、1チームは通常4人で構成されます。馬に乗り、マレットと呼ばれるスティックで球を打ち、相手チームのゴールに運べば得点となる。競技時間は7分間×6回で、1人の選手は試合中4頭まで馬を替える事ができる。また、一頭の馬を連続して出すことは出来ません。
ここまででお分かりのように、ポロという競技は馬を最低2頭保有していないと競技ができません。普通に考えて一般庶民にはまったく縁遠い競技ですね。そういう方が1チーム4人、相手チームも入れて計8人。馬が走れる広いフィールドも必要です。そんな場所も日本にはなさそうですね。調べてみると日本の競技人口は3人しかないため、チームを組むために海外に出向くとか・・・。貴族のたしなみとでもいうのでしょうか。庶民の私には理解できません。
ちなみに、競技者が着ている服が、みなさんご存知の「ポロシャツ」です。
ルクルトはレベルソだけじゃないよ
「ジャガー・ルクルトと言えばレベルソ」という位非常に印象的な時計であり、今でも私が欲しい時計の一つになっています。でもなぜか最初に購入したルクルトはマスターコンプレッサー デュアルマティークでした。
このデュアルマティークという時計は、防塵、防水性の高い独自の圧縮キーを装備した「マスター・コンプレッサー」シリーズのうち、GMT機能を備えたモデルです。全体の機能としては、日付表示、スモールセコンド、GMT表示針、セカンドタイム表示ディスク、インナーダイアル竜頭、圧縮キー付き竜頭があります。この圧縮キー付き竜頭は、回転することで竜頭を締め付けて防水性を高める仕組みとなっているルクルト独自の機構です。
残念ながら、GMT機能は使用期間中に実用的な使い方をした事はありませんでしたが、この通りいろいろなギミックが備え付けられておりかなり楽しめました。
ありがたいことに、SSブレスと革ベルトが付いていて、気分に応じて付け替えが出来ましたので、一年通して飽きずに長く愛用できたのも良かったです。
このデュアルマティークという時計は、防塵、防水性の高い独自の圧縮キーを装備した「マスター・コンプレッサー」シリーズのうち、GMT機能を備えたモデルです。全体の機能としては、日付表示、スモールセコンド、GMT表示針、セカンドタイム表示ディスク、インナーダイアル竜頭、圧縮キー付き竜頭があります。この圧縮キー付き竜頭は、回転することで竜頭を締め付けて防水性を高める仕組みとなっているルクルト独自の機構です。
残念ながら、GMT機能は使用期間中に実用的な使い方をした事はありませんでしたが、この通りいろいろなギミックが備え付けられておりかなり楽しめました。
ありがたいことに、SSブレスと革ベルトが付いていて、気分に応じて付け替えが出来ましたので、一年通して飽きずに長く愛用できたのも良かったです。
マスターコンプレッサーって?
via www.gmt-j.com
今日、キャリバー101とアトモスを除く、すべてのジャガー・ルクルト製タイムピースには、1000時間コントロールテストが実施されています。
このテストはマスター・コントロール ラインに端を発するもので、1992年、信頼性と精度を向上させる目的で1000時間、つまり6週間以上に及ぶ6つの検査が完成した腕時計に課されました。その後、マスター ラインは、マスター・ウルトラスリム、マスター・グランド・トラディション、マスター・エクストリームと続いています。
マスター・コンプレッサーは、ハイテクケースと高級時計製造ムーブメントを組み合わせたラインです。
マスター・エクストリーム ラインに含まれるマスター・コンプレッサーは、1965年製メモボックス・ポラリスにインスピレーションを得て、2002年に発表されました。マスター・コンプレッサーの名は、ケースの防水性を保証するジャガー・ルクルト特有の圧縮キーに由来しています。
レベルソばっかりじゃアレなんで...
via housekihiroba.jp
レベルソの魅力
via www.rasin.co.jp
このほかにもジャガールクルトには素晴らしいモデルが数多くありますが、個人的にはやっぱりレベルソへの魅力が尽きません。
単なる時計としての役割だけでなく、限られたケースサイズや形状、それに込められた製作者の想いやコンセプト、それを実現するための創意工夫や創業以来のたゆまぬ努力が私たちにひしひしと伝わってくるからかもしれません。
間違いなく世界最高の時計の一つだと言えるでしょう。
これからも、ジャガールクルトの象徴たる時計として、新しい技術を取り込み進化し続けていくことを一ファンとしてひっそりと願っています。
単なる時計としての役割だけでなく、限られたケースサイズや形状、それに込められた製作者の想いやコンセプト、それを実現するための創意工夫や創業以来のたゆまぬ努力が私たちにひしひしと伝わってくるからかもしれません。
間違いなく世界最高の時計の一つだと言えるでしょう。
これからも、ジャガールクルトの象徴たる時計として、新しい技術を取り込み進化し続けていくことを一ファンとしてひっそりと願っています。